我が家の耐震チェック 耐震診断・耐震工事

診断の手順

AからFの6項目について各数値を選び、その数値を掛け合わせて得られる総合評点で評価で診断します。

各項目の解説をよく読みながら数値を1つ選びます。同じ項目内に2つ以上該当するものがある場合には、数値の低いものを1つ選びます。2階建ての場合には、1階部分だけで診断します。

A 地盤・基礎

建物が建っている敷地の地盤基礎の状況によって評点を求めます。

地盤について

●良い・普通
関東ローム層(赤土)程度の地盤による敷地
●やや悪い
深さ30mよりも浅い軟弱地盤、埋め立て地、盛り土地で大規模な造成工事による敷地
●非常に悪い
深さ30mよりも深い軟弱地盤、低湿地、海・川・池・沼・水田などの新しい埋め立て地、および地盤の液状化の可能性がある敷地

基礎について

基礎について

コンクリート造布基礎とは、右図のように土台の下をコンクリートが連続している基礎をいいます。

鉄筋コンクリート造布基礎とは、コンクリート造布基礎の中に縦と横方向に鉄筋が入っている基礎をいいます。

鉄筋の有無を確認できない時は、無筋コンクリート造とします。

地盤・基礎 基礎 / 地盤 良い・普通 やや悪い 非常に悪い
鉄筋コンクリート造布基礎 1.0 0.8 0.7
無筋コンクリート造布基礎 1.0 0.7 0.5
ひびわれのあるコンクリート造布基礎 0.7 (注) (注)
その他の基礎
(玉石・石積・ブロック積)
0.6 (注) (注)
(注)診断適用外となりますので、専門家の診断を受けてください。

B 建物の形

下図のような建物の形を参考に、整形か不整形かを判断します。

建物の形 建物の形 建物の形 建物の形
整 形 不整形 整 形 不整形
1階平面 立  面
B 建物の形 整  形 1.0
平面的に不整形 0.9
立面的に不整形 0.8

C 壁の配置

建物の1階部分の外壁(下図太線部分)の一面にあるの長さや開口部によって診断します。下図の3種類の中から選びます。この場合、建物の4面の内、評点が最も小さい面を建物の評点とします。

壁の配置 壁の配置 壁の配置
つりあいのよい配置
開口の幅が4m以下
外壁の一面に壁が
1/5未満
外壁の一面に壁がない
(全開口)
C 壁の配置 つりあいのよい配置 1.0
外壁の一面に壁が1/5未満 0.9
外壁の一面に壁が無い(全開口) 0.7

D 筋かい

壁の中に筋かいがあるかないかによって評点を定めるものです。筋かいとは、下図に示すような壁の中にある斜材のことです。
現状では、壁の中にあるため、筋かいがあるかないか判断しにくいと思いますが、工事中に確認した場合や建物のどこかに筋かいがあることを確認した場合は「あり」とし、そうでなければ「なし」とします。

筋かい

筋かい 筋かいあり 1.5
筋かいなし 1.0

E 壁の量

下図を参考に自分の家の1階の壁の量を5段階で評価し、評点を定めるものです。
この図では、太線はの長さと位置を示し、外回りの細線は窓・ドアなどの開口部を、内部の線のない部分は、襖・障子・ドアなどの開口部を示しています。
(  )内の間取りを参考にして、建物のはり間(タテ)方向、けた行(ヨコ)方向のバランスにも配慮して評価してください。

壁の量 壁の量 壁の量 壁の量 壁の量
多 い
(4・5畳中心の間取り)
やや多い
(6畳中心の間取り)
普 通
(10畳・12畳中心
の間取り)
やや少ない
(建物内に一列程度
の壁しかない)
少ない
(建物内にほとんど
壁がない)

壁の量

壁の量 / 階数 平屋建 2階建
多  い 1.5 1.2
やや多い 1.5 1.0
普  通 1.2 0.7
やや少ない 1.0 0.5
少ない 0.7 0.3

F 老朽度

建物の老朽度によって評点を定めるものです。

健全
新築まもないか、または新築の良い状態がまだ保たれている場合です。
老朽化している
建築後年月を経過し、屋根の棟の線や軒先の線が波うっていたり、または、柱に傾きがあり建具の建てつけが悪くなっている場合などです。
腐ったり、
シロアリに
喰われている
建物の北側や台所、風呂場回りなどの土台をドライバーなどでついてみると、腐ったり、喰われているかどうかがわかります。
シロアリについては、梅雨期に羽アリが集団で飛び立つのも危険信号です。
老朽度 健 全 1.0
老朽化している 0.9
腐ったり、シロアリに喰われている 0.8

総合評点と判定

A〜Fの数値を掛け合わせて総合評点を計算します。
A(  )×B(  )×C(  )×D(  )×E(  )×F(  ) = 総合評点【    】

診断結果判断表 総合評点 判 定 今後の対策
1.5以上 安全だと思います
安全だと思います
 
1.0以上〜
1.5未満
一応安全だと思います
一応安全だと思います
専門家による診断をうければ、なお安心です
0.7以上〜
1.0未満
やや危険です
やや危険です
専門家による診断をうけてください
0.7未満 倒壊または大破壊の危険があります
倒壊または大破壊の危険があります
ぜひ専門家と補強等についてご相談ください
この診断法は、一般的な木造一戸建住宅の耐震性をだれでも簡単に診断できるように作成されていますので、
判定結果はあくまでも目安です。

このページは、全国建設労働組合総連合作成の「わが家の耐震診断」を参考に作成しています。